メッセージ

卒業生の声(2021年)

天国に一人で行ってはいけません(聖マグダレナ・ソフィア)

吉成麻子

千葉県養育里親
ファミリーホーム運営

吉成麻子 さん

70回生 1985年卒業
聖心女子大学文学部外国語外国文学科卒業、1989年日本中央競馬会入会、1993年退職、結婚、一女三男の母に。2004年千葉県養育里親登録、現在小5から4歳までの6人の里子と暮らす。

12年間みこころの学び舎で受けた教育にちりばめられた聖マグダレナ・ソフィアの言葉のいくつかは、卒業後30年以上を経た現在も私の心に深く刻まれています。聖心会の特徴「もの惜しみしない心」は多くの同窓生の活動の核となっているのを実感します。
日本で親が育てられない子ども45,000人、その8割が施設で暮らす現状を子育て中に偶然知ったとき、三光町から乳児院にボランティアに行ったときの記憶が蘇りました。
自分にできることを精一杯やる、という姿勢は在学中にごく自然に身についたものだと自負しております。家庭を必要とする子どもたち、とりわけ乳幼児の代替養育の場をつくるため養育里親に登録、以来様々な背景を持つ子どもたちと一緒に暮らし15年余りが過ぎました。「たった一人の子どものためにも」とあらゆる困難に立ち向かわれた創立者の信念を思い起こし、子どもたちが心身共に健やかに育つことができますように。

耳の聞こえないTVディレクターとして

長嶋愛

NHK 制作局ディレクター

長嶋愛 さん

84回生 1999年卒業
聖心女子大学卒業、2003年NHK入局、Eテレ「ハートネットTV」「ろうを生きる難聴を生きる」「ETV特集」などの番組を制作。

私は、テレビ番組を作っている、耳の聞こえないディレクターです。在校中は補聴器をつければ、会話がほぼ成立していましたが、現在は、自力では聞き取ることが出来ず、音声を文字に起こす通訳者と一緒に働いています。
前例のない働き方を実現できた原動力の1つには、聖心で育ったことが影響しているように思います。「聖心は1つの大きな家庭」という言葉があるよう、私は小さな頃から、難聴者としての、ありのままの自分を受け入れてもらいながら、育ってきました。
障害者として社会に出ると、様々な壁に直面します。ですが、都度、違和感のあることには声をあげ、突き進むことができたのは、一人の人間として尊重されてきた土台があるからだと思います。一人ひとりに無限の可能性があり、その力を引き出してくれた聖心から、自分らしく輝いていける女性が、これからも生まれることを願っています。

それぞれの領域で活躍する友人達が励みに

栗川美智子

虎の門病院
乳腺内分泌外科フェロー

栗川美智子 さん

91回生2006年卒業
東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部附属病院初期研修、東京警察病院、虎の門病院後期外科研修を修了後、虎の門病院乳腺内分泌外科フェローとして勤務。2021年4月より、東京大学医学系研究科大学院博士課程進学の上、国立がん研究センター研究所がんRNAユニットにて研究を開始。

私は現在、乳腺外科医として乳癌診療に携わっています。乳癌診療は、治療選択において、遺伝から人生観まで考慮する必要のある奥深い領域です。聖心では、他人を思いやり、リーダーシップを発揮できる人間になることを学びました。授業中に皆で大いに話し合い、一つの目標を立てたり解決策を出しあったりした事をよく覚えています。その過程で、自分と異なる意見も尊重し、全員が納得するゴールを見つけ出すようにとご指導いただきました。この経験は、患者さんと様々な情報を共有した上でベストな治療法を導き出す現在の私の仕事に活きていると感じます。また「聖心は一つの大きな家庭です」という言葉が表すように、学校生活を通して家族のような大切な仲間ができた事も私の大きな糧となっています。それぞれの特性を活かして頑張っている友人たちの姿は、私の仕事や生活の非常に大きな励みです。そんなしなやかで逞しい仲間たちと切磋琢磨する事で、社会をより良くする役割を皆で担っていけるのではないかと思うと、今から将来がとても楽しみです。

置かれた状況を最大限に楽しむ

服部玲佳

ワシントン大学 第1学年在学中

服部玲佳 さん

102回生 2019年卒業

私は、現在米ワシントン大学で学んでいます。COVID-19の影響で一時帰国し、オンラインで講義を受ける毎日です。オンライン講義は、時差の関係で深夜・早朝に行われます。英語ネイティブでない私にとって、オンライン受講は対面より大きな集中力が求められます。そんな中、art系からscience系まで楽しく受講できているのは、自分の置かれた状況を最大限楽しむということを聖心で学んだからだと思います。聖心では、幅広い分野に同時に並行して挑戦するバランス感覚と、集中力とを養いました。今、オンライン講義に集中しつつ、日中は大学以外の活動にも精力を注ぐことができているのは、聖心で学んだおかげだと思っています。皆さんの聖心生活が、私と同じように皆さんの将来に続く道となりますようにお祈りしています。

在校生の声

みんなと学び考えることが楽しい

ファーストステージ生(1年)

ファーストステージ生(1年生)

私は算数の計算を頑張っています。一番好きなのは、くり下がりの引き算です。早くできるように家でもたくさん練習しました。すると、くり上がりの足し算も楽しくなってきました。算数はいろいろな教科の中でもとくにおもしろいです。お友だちの考えを聞くと新しい知識が学べ、すごいなと思うからです。学校はお友だちと一緒に考えられるのでとても楽しいです。これからもお友だちの意見を聞き、自分の考えも伝えられるようにがんばりたいです。

自分にできることを惜しみなく

児童会役員(6年生)

児童会役員(6年生)

児童会では、世界に目を向け関心を持つと共に、私たちが身近にできることを考え実行することを目標に活動に取り組みました。私たちの学校では、4年前からSDGsに取り組んでいます。今年はさらに、日頃の生活で取り組めることについて調べ、低学年にもわかりやすいよう動画にまとめて呼びかけました。また、台風で被害にあったフィリピンへの物資支援、毎年行っているハイチデーでの募金でも、SDGsを意識して行いました。1人ではできないことも、皆で協力することで乗り越えることができます。聖心で大切にしている、「自分の力を惜しみなく使うこと」の意味を改めて考え直し、実行しました。

行動への責任と感謝の心を持って

サードステージ生(11年生)

サードステージ生(11年生)

サードステージへ学年が上がると、「自分が他者に与える影響」と「他者が自分に与える影響」について意識する場面が多くなりました。行事や委員会、部活動で、中心となって動くことが多くなったため、自分の些細な行動や判断が、集団に大きな影響を与えることに気づきました。それと同時に、自分が活動している裏で、尽力してくださっている方々の存在と、その方々なくしては自分が活動できていないことにも気づかされました。他者への影響と、他者からの影響に気づくことは、自分の行動への責任と、他者への感謝を忘れないことにつながりました。特に他者への感謝は、サードステージ生として、「誰かのために働く」ことの原動力となっています。目的を持って活動する中で、想像力を養い、自らの成長につなげられました。また、シスター、先生方、さらに仲間から良い刺激を受け、さまざまな学びを積極的に吸収する姿勢を身につけることができました。講演会や練成会では、教育を受ける1人として、どのように行動していくべきか考えるきっかけを得ました。サードステージでのさまざまな学びを通して、「他者からの影響」に気づき、そこから学び、自らも誰かに良い影響を与えられるよう考えながら周りと接することを、大切にしています。

姉妹校への留学を通じて得た夢の輪郭

サードステージ生(12年)

サードステージ生(12年生)

サードステージになると姉妹校への留学の機会に恵まれます。私は10年生の春にSacred Heart School Prep(米国カリフォルニア州)にて、3週間学びました。初等科から積み重ねた英語力を活かし、自ら積極的に行動しました。授業では、議論に参加するだけでなく、日本の歴史教育に関するプレゼンテーションもさせていただき、SHPの先生方やクラスメートにも褒められたことが自信に繋がりました。また、初対面だったホストファミリーや友達とも仲良くなり、ホームパーティーに招かれる貴重な経験もしました。この留学で英語が身近になり視野が広がった私は、将来、外国人や海外の患者に寄り添える医師になりたいと考えるようになりました。聖心で学んだ「物惜しみせず人に尽くす心」を大切にし、社会に貢献する女性へと成長したいと考えています。

保護者の声

よりよく生きていくための心の教育

2018年度 保護者後援会会長
與田 健一 さん

聖心女子学院の真髄は「心の教育」だと思います。勉学に励むだけでなく、謙虚に学ぶ、何事にも感謝する、他者の為に惜しみなく尽くす、といったキリスト教の価値観に基づく精神的なルールを12年間の生活を通じ会得することに重きが置かれております。こうした教育理念の下で毎日コツコツ一つ一つのことを丁寧に積上げることでグローバル化の進む実社会の中で逞しく生きる底力が養われるものだと考えます。クラブ活動や多くの行事が生徒による主体性の下で運営され、心と体験の共有が卒業後も続く仲間との人間関係の礎になっていくとものと思います。シスター並びに先生方が世の中の環境変化を敏感に捉えることを大切にし、伝統を維持しつつ先進的な取組をされておられます。私自身も学院の門をくぐる度に背筋の伸びる緊張感を得ます。温かさと厳かさに包まれた素晴らしい教育環境の中で、娘と共に親としても日々学ばせて戴いておりますことに感謝しております。

Generosity 惜しみない心で

2017年度 中・高等科母の会会長
伊藤 珠美 さん

今、将来を担う子どもたちは、「自分さえ、自分たちさえ、自国さえ良ければいい」という大人社会の風潮を肌で感じながら成長しております。しかし、それは21世紀における世界平和と共生の願いから遠ざかることを意味するのではないでしょうか。聖心の子どもたちは、初等科から高等科までの一貫教育の中、自分のためだけに頑張るのではなく、他者のためにも快く働き、それを自らの喜びとする心を学んでおります。その「Generosity 惜しみない心」は一日にして成らず、学校と家庭の双方で丁寧に育みながら時を経て、聖心を巣立つ頃には誰もが自然と身に着けている心の礎となります。思うに、聖心の教育理念にある「かけがえのない存在」であることを自覚し、「惜しみない心」で他者に尽くし、感謝と思いやりの心を携えて成長した子どもは、きっと将来、「世界の一員」として大きくはばたくことでしょう。そこに、聖心の教育方針にある「知性」と「実行力」が伴えば、まさに社会が望む最強のレディとして輝くことと思います。聖心に集う子どもたちには、この緑豊かな学院の中で、生命が奇蹟の積み重ねであることを感じつつ、神様の愛に包まれながら、しなやかに「Generosity 惜しみない心」を育んで欲しいと願っております。

しなやかな大人になるために

2016年度 中・高等科母の会会長
清水 美佐 さん

娘には、将来社会に出て生きていく力を身につけてほしいと願っております。聖心女子学院では、都会の喧騒から離れた静かで緑豊かな環境の中、シスター・先生方に見守られ、様々な場面で一人一人が力を発揮し、活躍をする機会を与えて頂いております。日々の生活の中で多くの体験をさせて頂き、物事の真理をとらえ、じっくりと考え、自分の意見を伝えることを学び、周りの方とぶつかりながらも互いに理解を深め、コミュニケーションする力を伸ばしています。また、朝夕の祈りの場では、静かに自分自身と向き合い、振り返る時間を大切にしています。そのような環境の下、様々な経験を通して身に付けた力は、将来社会人になった時、母親になった時、しっかりと自分の足で歩んでいける大きな力となり、女性らしい、しなやかな大人に成長してくれるのではないかと思っております。

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